インダクタ

インダクタとは流れる電流によって形成される磁場にエネルギーを蓄えることができる受動素子の事。
インダクタには導線をコイル状に巻いた巻線タイプ、コイルパターンをシートに印刷して積み重ねる積層タイプ、薄膜プロセス技術により、ウエハ上にコイルパターンを形成した薄膜タイプに大別される。
その用途から、電源系、一般信号系、高周波系に分類されている。大電流が流れる電源系では、銅線を用いた巻線タイプが主流。一般信号系のインダクタは、特定の周波数だけをより分けるLCフィルタや共振回路などに用いられ、小型・薄型化が要求されるので積層チップタイプが主流。高周波系インダクタは、高周波回路におけるインピーダンス・マッチングなどが主用途となる。
用途によって「チョークコイル」「コモンモードフィルタ」「トロイダルコイル」と呼ばれることも有る。